社長の吐息プラチナの甘美な囁き
「実は…」


今日は受付嬢の華道の家元・氷見流緑川派の家元を父に持つお嬢様・美華ちゃんと飲みに出かけた。



最近、オープンしたばかりのビストロ。

店内はバーエリアとダイニングエリアに分かれていて、エリアごとに店の内装を変えた素敵でおしゃれなお店。



私たちはバーエリアのカウンターのスツールの真ん中を陣取って、カクテルを飲みながら談笑していた。


ふと、会話が途切れて急に、美華ちゃんが畏まった雰囲気を見せた。



「どうしたの?美華ちゃん」


「あのね…ヤッちゃった後で言うのはなんだけど…早祐さん…私」


美華ちゃんは両手の指をモジモジさせて何だか言いにくそう。



< 18 / 204 >

この作品をシェア

pagetop