社長の吐息プラチナの甘美な囁き
尚貴はサラさんと踊った時のように、私をリードしていく。



「やればできるじゃん…早祐」


尚貴の声が私の耳許を擽る。



「…うん…できてる」

私も上機嫌にステップを踏む。



「!?」


私たちの隣で踊るのはサラさんと小麦色の肌の青年。


「尚貴?戻ってきたの?」


「ああ~」


ワルツを踊りながら、サラさんと尚貴は短い会話を交わした。



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