社長の吐息プラチナの甘美な囁き

ー尚貴sideー

「本当に尚貴…社長秘書になっちゃうの?」

綾子(アヤコ)は快楽の余韻の残る身体を起こして俺の身体に纏わりつき、恨み言を囁く。フルネームは名取綾子。ウチの受付秘書の一人。



「社長命令だから…この会社で働いてる以上は命令には逆らえない」



俺は綾子に返す。



乱れたシーツの上。


「…社長とは幼なじみなんでしょ?社長の方が…尚貴に好意を寄せてる気がする」



綾子の囁く言葉は推定形だけど。


俺は断定していた。


早祐は俺がスキだってーーー・・・


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