社長の吐息プラチナの甘美な囁き
そして、そのまま軽く握り締められた。



見えない糸で全身を絡めとられ、不整脈のように心臓が鳴り響く。



「…何飲む?」


空いた片手でメニュー表を取りを私に渡す。



「何を飲もうかな?でも、カクテルは良く分からない…」



「じゃあ~俺が選んでやる・・・」



「ありがとう~っ」


「シェリーを頼む」



尚貴はカウンターの中で真剣な表情でシェイカーを振るバーテンにオーダーした。







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