ひとり恋 ~マイセルフパラダイス~ (ロングバージョン)
「またかよ……」
ちょっとイヤそうな顔をして、あたしの隣の席に着席したのは……、
“北条 勝”
そのヒトだった。
“え……北条くん、ひょっとしてあたしの隣はイヤなの……?”
「ま、いいや。南野の隣だと、いろいろ助かることも多いしな。またヨロシクな」
「うん」
あたしは平静を装ってはいたけど、内心は飛び上がりそうに嬉しかった♪
これはあたしの考えなんだけど、別に“イヤ”ってことじゃないんだと思う。
単に席替えしたのに“また同じヒトと隣同士になった”ってことがちょっと残念だっただけなんだよね、きっと。そうに違いない。
実は以前、席替えのくじ引きをしたときも彼はあたしの隣になって、そのとき、くじを引き直したんだけど、それでもやっぱりあたしの隣になっちゃって……。