ひとり恋 ~マイセルフパラダイス~ (ロングバージョン)
慌てて追いかけてくる北条くん。
「みんな待ってるから急ぐよっ」
そう言ったのを最後に、それから後は集合場所に戻るまで、たとえどんだけ話しかけられても、彼とは一切クチをきこうとしなかったあたし。
だけど、その間も彼はあたしのあとをついてきながら、一方的に話し続けていた。
「見ろよ、このお守り」
モチロンあたしは振り向かずにツカツカと歩き続けていた。
清水寺の中にある地主神社は、縁結びの神サマとして超有名だった。
おおかたそこで、バスガイドさんと結ばれるためのお守りを買ってきたんだろうと思ったからだ。
「ホラ、安産祈願のお守り」
“安産祈願……?!”
「すぅちゃん、子供ができたから、おなかが大きくなる前に来月早々結婚するんだってさ。だから」
“そーだったんだ……”
「みんな待ってるから急ぐよっ」
そう言ったのを最後に、それから後は集合場所に戻るまで、たとえどんだけ話しかけられても、彼とは一切クチをきこうとしなかったあたし。
だけど、その間も彼はあたしのあとをついてきながら、一方的に話し続けていた。
「見ろよ、このお守り」
モチロンあたしは振り向かずにツカツカと歩き続けていた。
清水寺の中にある地主神社は、縁結びの神サマとして超有名だった。
おおかたそこで、バスガイドさんと結ばれるためのお守りを買ってきたんだろうと思ったからだ。
「ホラ、安産祈願のお守り」
“安産祈願……?!”
「すぅちゃん、子供ができたから、おなかが大きくなる前に来月早々結婚するんだってさ。だから」
“そーだったんだ……”