ひとり恋 ~マイセルフパラダイス~ (ロングバージョン)
“このマンガをアイツに渡せばアイツは退屈しのぎができると思うし、あたしだって重い荷物を家まで持って帰らなくて済む”
でも、そうは思ってるんだけどドアをノックする勇気がない。
……と、いきなり、
ガララッ!
……と病室のドアが内側から開いた。
「あっ、あなた、こないだの……勝のクラスメイトのコだよね?」
中から見知らぬハタチくらいの女のヒトがあたしに声をかけてきた。
「はい……そうですけど……」
“誰? ひょっとして、あたしを誰かと間違えてるとか……?”
「あたし、勝の姉なんだけど」
“あぁ、この人が、O型の男は思わせぶり、って北条くんに言ったお姉さんなんだ!”
「こないだ先生たちとお見舞いに来てくれたとき会ったよね? 覚えてない?」
「えっと……」
「そっか。一瞬チラッと会っただけだし、あたしのことなんか覚えてないか……」
でも、そうは思ってるんだけどドアをノックする勇気がない。
……と、いきなり、
ガララッ!
……と病室のドアが内側から開いた。
「あっ、あなた、こないだの……勝のクラスメイトのコだよね?」
中から見知らぬハタチくらいの女のヒトがあたしに声をかけてきた。
「はい……そうですけど……」
“誰? ひょっとして、あたしを誰かと間違えてるとか……?”
「あたし、勝の姉なんだけど」
“あぁ、この人が、O型の男は思わせぶり、って北条くんに言ったお姉さんなんだ!”
「こないだ先生たちとお見舞いに来てくれたとき会ったよね? 覚えてない?」
「えっと……」
「そっか。一瞬チラッと会っただけだし、あたしのことなんか覚えてないか……」