ひとり恋 ~マイセルフパラダイス~ (ロングバージョン)
「すいません……」
「いいよ、別に♪ それより弟のお見舞いに来てくれたんでしょ? アイツ、死ぬほどヒマしてるから話し相手になってあげてよ♪」
「あの、あたし……」
「ねーちゃん、誰か来たの?」
中からアイツの声が聞こえてきた。ベッドに横になってるから、きっとあたしの姿が見えないんだと思う。
「勝ぅ♪ あんたのカノジョがお見舞いに来てくれたよ~ン♪」
「…っ!!」
“お姉さん、なにを言い出すんですっ……”
「あ、南野じゃん!?」
不思議そうな顔をしているアイツ。
「あたしさ、ちょうどコンビニに行かないといけない用事があって、しばらく戻ってこないから、ゆっくりしてってよ♪」
そう言ってアイツのお姉さんはさっさと行ってしまった。
「とりあえず、中に入ったら?」
「うん……」