ひとり恋 ~マイセルフパラダイス~ (ロングバージョン)
全身をこわばらせて身構えるあたし。
カラダはカチンカチンに固まって動かないのに、視線だけが定まらず目が泳いでいる。
だけど……、
だけど、まっすぐあたしに向かって近づいてきた店員さんは、あたしではなく、その横にいた中年サラリーマンがスーツの上着のポケットに突っ込んでいた右手首をぐいっとつかんで、そのままひねり上げた。
小刻みに震えるその右手にはケータイがしっかりと握り締められていた。
「ちょっと事務所まで来てもらうわよ」
その言い方がすごく威圧的な感じだった。
「わ、私はなにもやっとらんっ」
でも、なにもやっていないヒトがそんなにうろたえるはずなんてない。顔だって血の気が引いて真っ青になってるし。
「やったかどうか、アンタのケータイを確認すればスグに分かることよ。さぁ、コッチにきなさい」
カラダはカチンカチンに固まって動かないのに、視線だけが定まらず目が泳いでいる。
だけど……、
だけど、まっすぐあたしに向かって近づいてきた店員さんは、あたしではなく、その横にいた中年サラリーマンがスーツの上着のポケットに突っ込んでいた右手首をぐいっとつかんで、そのままひねり上げた。
小刻みに震えるその右手にはケータイがしっかりと握り締められていた。
「ちょっと事務所まで来てもらうわよ」
その言い方がすごく威圧的な感じだった。
「わ、私はなにもやっとらんっ」
でも、なにもやっていないヒトがそんなにうろたえるはずなんてない。顔だって血の気が引いて真っ青になってるし。
「やったかどうか、アンタのケータイを確認すればスグに分かることよ。さぁ、コッチにきなさい」