ひとり恋 ~マイセルフパラダイス~ (ロングバージョン)
たぶん自分の父親くらいの年齢だろうと思われる中年サラリーマンの手をグイグイ引っ張って連れていこうとする女の店員さん。

その様子を呆然と見守っていたあたしに向かって店員さんが言った。



「悪いけど、あなたもいっしょに来てもらえるかな?」



“えっ……なんで、あたしっ!?”



「コイツをケーサツに突き出すには、あなたの証言が必要なのよ」



「ケーサツ? 証言?」



あたしには全然イミが分からなかった。

でも少なくとも、あたしが何か悪いことをしたと思われているわけじゃないことだけは分かったから、とにかく言われるとうり事務所に行ってみることにしたあたし――――



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