ひとり恋 ~マイセルフパラダイス~ (ロングバージョン)
『STAFF ONLY』の扉の向こう。
若い男の店員さんと向き合って座らせられている中年サラリーマン。
その傍らにはさっき中年サラリーマンに声をかけた女の店員さんが立っていて、さっきからなにやらケータイ画面のチェックを続けている。もちろんソレは彼女のケータイではなく中年サラリーマンから取り上げたものだ。
あたしは、そんな三人から少し離れたところに座っていた。
「たぶんコレだと思う」
呆れ顔の女の店員さんがクチを開く。
「そのコに確認してもらえるかな?」
「分かった」
若い男の店員さんに言われた彼女が、あたしのほうにやってくる。
「ごめんね、あなたにとってはすごくショッキングな内容かもしれないけど、ちょっとこの画像、見てもらってもいいかな?」
「あ、はい……」
“あたしにとってすごくショッキングな内容”と、あえて前置きするところが気にかかった。
だけど、とにかく彼女が目の前に差し出した中年サラリーマンのケータイ画面に目を向けてみた。
若い男の店員さんと向き合って座らせられている中年サラリーマン。
その傍らにはさっき中年サラリーマンに声をかけた女の店員さんが立っていて、さっきからなにやらケータイ画面のチェックを続けている。もちろんソレは彼女のケータイではなく中年サラリーマンから取り上げたものだ。
あたしは、そんな三人から少し離れたところに座っていた。
「たぶんコレだと思う」
呆れ顔の女の店員さんがクチを開く。
「そのコに確認してもらえるかな?」
「分かった」
若い男の店員さんに言われた彼女が、あたしのほうにやってくる。
「ごめんね、あなたにとってはすごくショッキングな内容かもしれないけど、ちょっとこの画像、見てもらってもいいかな?」
「あ、はい……」
“あたしにとってすごくショッキングな内容”と、あえて前置きするところが気にかかった。
だけど、とにかく彼女が目の前に差し出した中年サラリーマンのケータイ画面に目を向けてみた。