ひとり恋 ~マイセルフパラダイス~ (ロングバージョン)
6時限目「夏のキセキ」
某一流国立大教授が起こした盗撮事件が、あたしのココロに浅からぬ傷跡を残したまま、塾の夏期講習初日を迎えた。
遅く行くとヘンな席に座らないといけなくなると思ったあたしは、かなり早めの時間に塾に到着し、廊下側で、前から数えるとちょうど真ん中あたりの位置の席に座った。
一番廊下側で、窓から離れてるから直射日光が当たることもないし、両側にヒトが座ることもないから気が散ることもない。
おまけにクーラーからの距離も近からず遠からずで、寒すぎることもなければ暑すぎることもない。
まさにベストポジションだ。
やがて3人がけの長机に、あいだに1脚のイスをはさんで、見知らぬ他校の女子が座り、まもなく講習がはじまろうかというときのことだった。
「よかったァ~♪」
そう言いながら、誰かがあたしと他校の女子とのあいだの空いてた席に「ココ空いてますか?」のことわりもなしにイキナリ腰を下ろしてしまった。
“もう誰よ、狭くなるじゃん”
遅く行くとヘンな席に座らないといけなくなると思ったあたしは、かなり早めの時間に塾に到着し、廊下側で、前から数えるとちょうど真ん中あたりの位置の席に座った。
一番廊下側で、窓から離れてるから直射日光が当たることもないし、両側にヒトが座ることもないから気が散ることもない。
おまけにクーラーからの距離も近からず遠からずで、寒すぎることもなければ暑すぎることもない。
まさにベストポジションだ。
やがて3人がけの長机に、あいだに1脚のイスをはさんで、見知らぬ他校の女子が座り、まもなく講習がはじまろうかというときのことだった。
「よかったァ~♪」
そう言いながら、誰かがあたしと他校の女子とのあいだの空いてた席に「ココ空いてますか?」のことわりもなしにイキナリ腰を下ろしてしまった。
“もう誰よ、狭くなるじゃん”