ひとり恋 ~マイセルフパラダイス~ (ロングバージョン)
「う、うん、分かった……」


“……ってか、あしたからもずっと隣に座ってくれるんだァ♪ そんなの、あたしのほうからお願いしたいくらいだよぅ♪”


なんか、ひとりで勝手に凹んでたけど、彼のほうはあたしのカッコなんて、特に気にしているふうでもないみたい。


ひょっとして、自分で思ってるほど、他人はあたしのカッコなんて、別になんとも思っていないのかも……。

そう思うとホッと、ひと安心するような……だけど、ちょっと淋しいような気もする。



それにしても……。


「………」


さっきの会話を終えてからというもの、全然言葉が出てこない。

もし今度彼と話す機会があったら、この数ヶ月間のあいだ、話したくても話せなかったことを、全部話して聞かせるつもりだったのに、いざとなると何も言葉が出てこない。


サプライズ的な再会で、頭の中がほとんど真っ白状態だったせいもモチロンある。

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