セックスフレンド
ガチャ。
運転席が開く音がした。

瑞希くんが戻ってきた。

「肉マン買ったのに食べてないのかよ?」

「あ…っ。そうだったね」

あたしは袋を膝の上に乗せたままだった。

「マナが食べたいって言ったんだぞ」

「……」

「マナ?」

「肉マン食べよう。熱いうちが美味しいよね」

袋から取り出して、瑞希くんに渡した。

「ウマいな」

「……」

「マナ? もしかしてマズい?」

「ううん。美味しいよ」

「マズいのは、ミカさんに見られたことだよな?」

瑞希くんが、真顔になった。
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