セックスフレンド
あの時、あたしは貴広に対して罪悪感でいっぱいになり辛かった。

でも―。
瑞希くんとの関係が終わった時のために、つなぎ止めておきたいとか。
そんなこと考えたことなかった。


「ごめん。マナ。言い過ぎた」

「ううん」

それから。
あたしたちの間には、長い沈黙が流れた。

時計の針の音がやけに大きな音に感じた。

ミカちゃん……
あたしのこと嫌いになった?

軽蔑した?
呆れた?

「マナ」

沈黙を破ったのは、ミカちゃんだった。

「何?」
< 108 / 343 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop