セックスフレンド
「大丈夫だってば!」

口にした時には遅かった。

ミカちゃんに向かって、声を荒げていた。

こんなこと初めてだ。

「ごめん…」

謝って、慌てて外へ出た。

ミカちゃんが、マナ! って呼んでるのも、聞こえない振りして……。




──翌日。



朝、更衣室でミカちゃんと会った。

「おはよう」

ミカちゃんは、いつもの調子で挨拶をしてきた。

「…おはよう」

いつもなら。
一緒に作業場に向かうけど。

今日はあたしがさっさと更衣室を出て行った。

「マナ」

ミカちゃんが追いかけて来た。
あたしは目をそらした。
< 110 / 343 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop