セックスフレンド
あたしは、何も答えなかった。

「当たり?」

「だとしても、貴…大野さんには関係ないでしょ?」

「関係あるようなないような」

「関係ないです。これ以上、踏み込んでこないで下さい!」

それだけ言って席を立った。

周りの人達が不思議そうに、あたしと貴広を見ていた。



作業場に戻る途中。
携帯が鳴った。

〈踏み込むつもりはなくても、オマエのことが好きだから、心配で踏み込みたくなる〉


貴広からのメール。

何で……?
どうしてよ?

あたしみたいな女が好きなんて。

貴広は女の趣味が悪いよ。

ミカちゃんに関係がバレても。

瑞希くんとセフレでいたいと思ってるんだよ。
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