セックスフレンド
ピンポーン…

あたしが目を覚ましたのは、玄関のチャイムの音だった。

どれくらい寝ていたんだろう?

窓の向こうは、すっかり日が暮れていた。


ピンポーン…
もう一度チャイムが鳴る。

ベッドから起き上がり、インターホンで誰なのか確認。

画面に映っていたのは、貴広。


「はーい」

玄関のドアを開ける。

「どうだ? 具合は?」

「まだ。ダルイかな」

「病院は行ってないだろ?」

「うん。帰ってきて、ずっと寝てた」

「今日、連れて行こうと思ってたんだけど、残業になったんだ」



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