セックスフレンド
「…じゃあ、どうぞ」

結局─
断ることができず、家に上げてしまった。


それから、夜ご飯を食べた。
あたしは、おかゆを。
貴広は、唐揚げ弁当を。
おかゆは貴広が温めてくれたものだった。


「マナ、今日1人でも大丈夫か?」

ご飯を食べた後、貴広が聞いてきた。

「大丈夫」

「明日必ず病院に連れて行くから、それまで寝てるんだぞ」

「病院なら明日タクシーで行くから」

「タクシー代に病院代にかかるだろ? オレが連れて行けばタダだぞ」

「でも…」

「何も気にしなくていいから」

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