セックスフレンド
貴広は念を押すように言い、あたしの言うことには聞く耳を持たない感じだった。

そして、家から出て行ってしまった。

泊まりに来るって。
ここワンルームだよ。

どこで寝るつもり?

それに、生死をさ迷ってるかのような状態ならともかく…

ただの風邪なのに。
泊まるって大ゲサだよね?

あたしが貴広の彼女ならまだ分かるんだけど…

そりゃあ。
夜ご飯は助かったけど。

きっとあたし1人なら。
水分だけ取るだけにしてたかも。

「ゴホゴホ…」

また咳が出始めた。
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