セックスフレンド
こんなうるさい咳を聞きながら寝るなんて不愉快に決まってる。

あたしは昼間から1度も触れていなかった携帯をバックから取り出した。

<家には泊まりこないで>

メールを打って送信。

読んだかな?


あたしは枕元に携帯を置いて、ベッドに横になる。


貴広からメールの返信がないまま。
1時間が過ぎた頃。

玄関のチャイムの音がした。

そして、ドアが開いた。


「マナ、玄関の鍵閉めとかないと危ないぞ」


そう言いながら、貴広が部屋に入って来た。


「貴広…」

上半身の体を起こした。

「わざわざ起きなくていいのに」
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