セックスフレンド
「明日?」

「明日、金曜日だろ? そのことで電話したんだよ」

「あ…そっか」

「風邪ひいたのオレのせいかな?」

「どうして?」

「オレが裸にさせすぎたかなって」

「もう瑞希くん!」

「冗談だよ。早く治るといいな」

「そうだね」

「お大事にな」

「うん」

電話を切った後、ハッとした。

貴広がいたんだった。

瑞希くん!
って、名前を呼んだの聞こえたかな?

もし聞こえていたなら。
電話の相手はセフレだと思ったはず…


貴広は背を向けたまま。
テレビを観ている。
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