セックスフレンド
「アイスノンは冷凍庫にあるけど」

「熱あるんだからそれくらいしないと下がらないぞ」

今の今まで気づかなかった。

貴広は冷凍庫からアイスノンを取り出した。

「タオルはどこにある?」」

「洗面所の棚」

そう答えると、貴広はアイスノンを持って洗面所へ。

戻ってくると、タオルに巻かれたアイスノンをあたしの額に当てた。

「ありがとう」

「夜中辛くなったら言えよ。急患で連れて行くから」

「そんな…」

「遠慮するなよ」

それから、貴広はテレビと電気を消した。

テーブルを脇に避(よ)けて、毛布をかぶり眠りについたようだった。
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