セックスフレンド

熱を計ると、37度8分。

下がった方だけど、まだあることには変わりない。


その日は、寝たり起きたりしているうちに、あっという間に1日が過ぎていった。


夕方、貴広が家に来た。

「調子はどう?」

「…まだ不調」

「まだおかゆの方が良さそうだな」

「え?」

「マナの熱が下がるまで泊まるから」

「そんな…。週末だよ。友達と遊び行ったりしたら?」

「決めたから。家戻って、買い物してからまたここ来るよ」

「……」

そんなわけで──
今日も貴広は家に泊まることに……



昨日みたいに、1時間くらいして、買い物袋を下げて貴広は戻って来た。
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