セックスフレンド

「なかなかのイケメンだな。想像と違ってたな」

「貴広……離して」

腕を振りほどこうとしたけど、

「離したくない」

貴広が更に強く抱きしめてきた。
こんな力では振りほどけそうにない。

「オマエを離したくない」

「貴広…?」

「今、オレがオマエを離したら、あいつを追いかけるかもしれない」

貴広が続けた。

「好きな女が、セフレを追いかける姿なんて見たくねぇよ」

「……」

好きな女という言葉に、胸がドキッとした。

「何で、あいつが今日ここに来るんだよ?」

「それは分かんないよ」
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