セックスフレンド
「オマエを誰の者にもしたくない。オマエを離したくない──」


そう言って、貴広はあたしの体の向きを変えて、抱きしめてきた。


貴広はあたしが一応病人だということを忘れているだろう。

体が熱く感じたのは、
熱のせい?

それとも、
貴広のせい?

きっと後者の方だと思う……


──離したくない


貴広の言葉が、
耳にいつまでも残っていた。
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