セックスフレンド
「貴広、料理するんだね」

「料理って…。マナだって、フレンチトーストぐらい作るだろ?」

「作るけど。あんな美味しくは作れない」

「口に合ったみたいで、良かったよ」

貴広が優しい笑みを浮かべた。


それから、貴広は食器まで洗ってくれた。

「らやなくていいよ」と止めたけど。
例のごとく押し切られてしまった。


体調を崩して駆けつけてくれて。
病気まで連れて行ってくれて。
朝ご飯も用意してくれて。
しかも、片付けまでしてくれて……

ありがたい通り越して申し訳ない。


「そろそろ帰ろうかな」


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