セックスフレンド
いざっ。
近くまで来るとドキドキしたけど、あたしは玄関のチャイムを鳴らした。
すると……
玄関を開けたのは、女の人だった――。
「……」
「どちら様ですか?」
女の人が聞いてきた。
「あの…ここって、斗真瑞希さんの自宅ですよね?」
部屋を間違えた。
そう思いたかった。
でも。
「そうですよ」
女の人はニヤリと笑いながら言った。
そんな─…
この人は瑞希くんの彼女なの?
「瑞希くんは…?」
「シャワー浴びてますけど」
シャワーと聞いて。
あたしは良からぬ想像が駆け巡る。