セックスフレンド



いざっ。
近くまで来るとドキドキしたけど、あたしは玄関のチャイムを鳴らした。

すると……

玄関を開けたのは、女の人だった――。

「……」

「どちら様ですか?」

女の人が聞いてきた。

「あの…ここって、斗真瑞希さんの自宅ですよね?」

部屋を間違えた。
そう思いたかった。
でも。

「そうですよ」

女の人はニヤリと笑いながら言った。
そんな─…

この人は瑞希くんの彼女なの?

「瑞希くんは…?」

「シャワー浴びてますけど」

シャワーと聞いて。
あたしは良からぬ想像が駆け巡る。
< 164 / 343 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop