セックスフレンド
玄関のドアを閉めて、ダッシュでこの場から離れた。



「はぁはぁ」

息が切れる。
あたしは、どれくらい走ったんだろう?
体が温まっている。


来なきゃよかった。
そんな後悔が押しよけてくる。

どうして、瑞希くんに会いたいと思ってしまったのか……

まさか女の人が家にいるなんて。
思ってもいなかったよ。

気持ちを伝えようなんて。
無謀だったんだね。

胸が張り裂けそう。
苦しくて苦しくて。
痛くて痛くてたまらない。

1人でトボトボ歩いていると、携帯が鳴った。

瑞希くんからのメールだった。
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