セックスフレンド
もう! あたし何考えてるんだろう。

自意識過剰かな?


「道、混んでるな」

少し車を走らせて、貴広が言った。

「そうだね。全然進まないね」

「こりゃ、帰宅時間の渋滞にはまったな」

「……うん」

あたしは目をこすりながら答える。

暖房の暖かさと、久しぶりの遠出の疲れで、眠気が襲ってくる。

でも貴広は運転してるんだから、もっと疲れてるよね。

そう思うと寝るわけにはいかない。

だけど、いつしかあたしは眠りについてしまった。





「マナ…」

貴広の声がして、慌てて目を覚ました。

「ごめん…貴広」

助手席で堂々と寝てしまった。



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