セックスフレンド
それから、目を覚ましたのは、数時間後だった。
時間は夜の8時になろうとしていた。
貴広はまだ眠っている。
相当疲れてるんだよね。
寝顔をジーッと見てると、
「ん……」
貴広がかすかに動いた。
視線感じて起きたかな?
あたしは慌てて、背を向けて寝たふりをした。
「マナ、こっち向いてよ」
「……」
貴広が後ろから抱きついてきた。
心臓はバクバク。
「起きてるんだろ?」
「うん」
「マナ、オレの可愛い寝顔ずっと見てただろ?」
「可愛いって自分で言うかな」
あたしは笑う。
「何でこっち見ないんだよ?」