セックスフレンド



それから、目を覚ましたのは、数時間後だった。

時間は夜の8時になろうとしていた。

貴広はまだ眠っている。

相当疲れてるんだよね。

寝顔をジーッと見てると、

「ん……」

貴広がかすかに動いた。

視線感じて起きたかな?

あたしは慌てて、背を向けて寝たふりをした。

「マナ、こっち向いてよ」

「……」

貴広が後ろから抱きついてきた。

心臓はバクバク。

「起きてるんだろ?」

「うん」

「マナ、オレの可愛い寝顔ずっと見てただろ?」

「可愛いって自分で言うかな」

あたしは笑う。

「何でこっち見ないんだよ?」
< 209 / 343 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop