セックスフレンド
「はい。友人の結婚式なんです」

「おめでたいですね。盛大に祝ってあげて下さいね」

ルームミラー越しに見える運転手さんは、優しい笑みを浮かべていた。

和やかな雰囲気のまま、タクシーはホテルに到着。

会計を済ませて、タクシーから降りてすぐだった。

人の気配を感じてふと見ると、そこには瑞希くんが立っていた。

穏やかだった日々が──…

大きく変わろうとしていた。
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