セックスフレンド
14【再会】
「久しぶりだな」

スーツ姿の瑞希くんが、あたしに話しかけてきた。

「…久しぶりだね」

ホテルの入り口の前で、向かい合って立っていた。

瑞希くん……

どうしよう。

心臓の高鳴りが抑えられない。

瑞希くんが結婚式に出席することは知っていた。

でも、もう過去のことだから。あたしには貴広がいるんだし。

顔を見てもなんてことないと思っていたのに。

なのに、今のあたしはヒドく心臓が高鳴り続けている。


「オレも今、タクシーで来たんだよ」

「そうなんだ。同じ時間帯につくなんて、スゴイ偶然だね」






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