セックスフレンド
15 【告白】
家に帰ると着替えを済ませて、駅に戻った。
そして、近くの喫茶店に入ることになった。
窓側の席を案内され、あたし達は向かい合って座る。
「悪い。タバコ吸わせて」
あたしが無言で頷くと、瑞希くんはタバコに火をつけた。
「式の間も二次会の間も吸えなくて、死ぬかと思ったよ」
「死にはしないでしょ?」
「昔はいつ死んでもいいと思ってたけどな」
「え?」
瑞希くんは、窓の向こうの景色を眺めている。
いつ死んでもいいと思ってたって……
普通の人が、簡単に言うようなセリフではない。
そう思った時。
店員さんが、水の入ったグラスを持ってきた。