セックスフレンド
「そんなことがあった翌日から。
助けてくれた近所の人が、オレのことを気にかけてくれるようになった」

「そう」

「それからすぐに、オレは近所の人に引き取られたんだ。
義理の父親と母親ができた」

「瑞希くんの本当のお母さんは……?」

「さぁ? それっきり会ってないから。
自由に男と生きてるんじゃないの?」

瑞希くんは、どうでもいいような冷めた口調で言った。

そして続けた。

「義理の両親は、オレを本当の息子のように可愛がってくれた。
これも、オレの憶測だけど、義理の両親夫婦は子供を授かることができなくて、
オレを引き取ったんだと思う」

「うん…」

「でも、オレが小学6年生の時、母さんは双子の赤ちゃんを授かった」



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