セックスフレンド
「色んな女とつき合った。
とっかえひっかえしてたよ。今思うと、淋しかったのかな」

瑞希くんは、相変わらず淡々と話を続けた。


「高校生の頃、友達が売りを始めたんだ」

「売り……? 逆援助交際ってやつ?」

「そう。オレも小遣い欲しさに始めた」

「そんな……」

胸に強い衝撃が走る。

自分が微かに震えているのを感じた。


「金持ちの女となら、なりふり構わずだった。
金を貯めて家を出たかった。バイトなんてバカらしくて辞めた」

あたしは、何も言えなくなってしまった。

「そんな自堕落な毎日を送って、オレは死にたい衝動に駆られた」
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