セックスフレンド
皆一斉にソファから立ち上がる。

手術室のドアが開く。

手術を終えたばかりの先生がこっちへ来た。


「先生、瑞希は?」

お父さんが聞くと、

「手術は長引きましたが、心配いりませんよ」

先生は微笑みながら言った。


そして、瑞希くんがベッドに乗せられて運ばれてきた。

人工呼吸器が痛々しい。


それから、看護師さんが病室を教えてくれた。


「紺野さん良かったら、先に瑞希に会ってあげてくれない?」

お母さんが笑みを浮かべて続けた。

「きっと瑞希も喜ぶと思うから」

「はい」

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