セックスフレンド
「貴広に言うのは、やっぱり辛いけどね」

「貴広さんなら、分かってくれるよ。そんなタチの悪い男じゃないよ」

「うん」

別れないと、あたしは前に進めないんだ。

もう瑞希くんは、あたしのことなんて興味ないかもしれない。

仮に瑞希くんの彼女になれなかったとしても、友達として側にいることを選ぼうと思っている。

幸せになっていく姿を見守りたい。




家に着く頃には、時計の針は夜の9時を回っていた。

貴広に会うのは明日にしよう。

そして、別れ話しをしよう。

そう思ったその時だった。

あたしの携帯が鳴った。





 




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