セックスフレンド
17 【別れの時】
15分程して、貴広は家にやってきた。
「瑞希くんは、大丈夫だった?」
貴広は聞きながら、お決まりの位置に座った。
「大丈夫だよ。命には別状ないみたいだしね」
「そう。良かったね」
「うん」
「マナ、また会いに行くのか?」
「……」
何も答えられなかった。
向かい合って座るあたしを真っ直ぐに見ている。
拳を強く握りしめる。
言わないと……
あたしの気持ちを話さないと、状況は変えられない。
「貴広…あの」
別れよう──
そう言おうとした時、