セックスフレンド
───週末。土曜日。
「マナ、着いたよ」
「今から行くね」
電話を切ると、一目散に玄関のドアを開けた。
今日は、瑞希くんが車でアパートまで迎えに来てくれた。
「おはよう」
挨拶をしながら、助手席へ乗り込む。
「おはよう」
瑞希くんの優しい笑顔に胸がドキドキする。
久しぶりに乗る、瑞希くんの車の助手席。
何だか新鮮。
「瑞希くん、体調はどう?」
「あぁ。全然いいよ」
「仕事も行ってるんだよね?」
「毎日、テツさんにコキ使われてるよ。
サボってた分働けよだって。ヒドイよな~」
「それが哲也さんの愛情表現なんだよ」