セックスフレンド
なんてケロッとして言う。


「オレ、病院に運ばれたのは、高校生達に殴られ過ぎたせいだと思ってたんだよな」

「そう…」

「先生から、どうして病院にいるか聞かされた時はビックリしたよ」

「覚えてないの?」

「ただヒドく苦しかった記憶しかない」

「でも、瑞希くん凄いよね。カツアゲされてる子を助けたんだから」

あたしなら、声をかけることすら出来ない。

瑞希くんの正義感は半端ないものだ。

「見舞いに来た同級生が驚いてたよ。喧嘩の強かったオレが一発も殴ってないんだから」

「喧嘩も強かったんだ」

一体、どんな学生生活送ってたんだか……
< 320 / 343 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop