セックスフレンド
瑞希くんの言う通りだと思い頷く。

お互いのことをよく知りもせず、

男と女が簡単に繋がること。

それを、セックスフレンドと呼ぶのかもしれない。


「オレ、早くマナに過去を打ち明けておけば良かったよ」

「あたしも早く聞きたかったよ」

そうすれば、瑞希くんの心の傷をもっと早く癒やしてあげることが出来たのに。

「まっ。これからは好きなだけ一緒にいられるけど、な」

「うん」

「もう絶対に離れたくない──」

瑞希くんがあたしを抱きしめてくる。

あたしも抱きしめる力が強くなる。

「公園での"続き"──いい?」

瑞希くんが聞いてくる。

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