セックスフレンド
『そっか…そんな顔してたんだ』

居酒屋にいる時。
あたしは、元カレのことを考えていた。

『盛り上がってる振りしてたんだろ?』

『……』

瑞希くんは、全て見抜いていた。

あたしはとことん顔に出る性格らしい。

『マナ、2人で抜け出さないか?』

『えっ…』

『無理して、はしゃいでも辛いだけだろ?』

『……』

『よし。決まり。抜け出そう。哲也さんには、オレからメールしとく』


こうして、あたしと瑞希くんは、カラオケを抜け出した。


そして、瑞希くんの車に乗った。

『ここで、好きなだけ泣いていいから』
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