セックスフレンド
瑞希くんに優しく言われて――

あたしは涙が溢れ出した。

瑞希くんは何も言うことなく、車をスタートさせていた。

それから、どれくらい泣いていたんだろう?

気がつくと、車はコンビニの駐車場に停まっていた。


『マナ、何飲みたい?』

『ストレートティー』

『買ってくるよ』


瑞希くんはすぐに戻ってきた。


『はい』

あたしに、ストレートティーを渡してくれた。

『ありがとう』

『少しは落ち着いた?』

瑞希くんが、缶コーヒーの蓋を空けながら聞いてきた。
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