セックスフレンド
『そんなことないよ。瑞希くんはいい?』

『何が?』

『5歳も年上の女と一緒ってイヤにならない?』

『イヤならとっくに帰ってるし』

瑞希くんは笑った。



それから、あたしは泣きつかれもあってか車の中で眠りについていた。

目を覚ました時には朝になっていた。

助手席が倒されていたことにも、気付かないくらい熟睡していたらしい。

瑞希くんは、外でタバコを吸っていた。


『おはよう』

車から降りて、瑞希くんに声をかけた。

外は少し肌寒かったことを覚えている。

『おはよう。よく寝てたな』
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