セックスフレンド
家には帰りたくなかったけど、これ以上、瑞希くんを引き止めるのも悪い気がしてきて、


『帰ろうか?』

って言うしかなかった。


瑞希くんに道案内をして、アパートまで送ってもらって帰るつもりだったのに――……


『マナ?』

『やっぱり、帰りたくないよ…。1人になりたくないないよ』

あたしは、また泣いてしまった。

『マナの家行ってもいいか?』

『うん…』


瑞希くんを家の中に入れた。

『ごめんね……』

瑞希くんに謝った。

『何が?』

『……あたしの失恋に瑞希くんを巻き込んで……』

『だから、気にするなって』

瑞希くんは肩を抱き寄せてきた。

そして、視線が合うと、そのままキスをしてた――
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