セックスフレンド
「ミカちゃん、もう2、3発叩いていいよ」

貴広が笑いながら言った。

「マナ、ごめんね」

「気にしてないよ」

ミカちゃんが謝ってきたから、あたしは笑顔で返した。


土曜日のボーリング場は混んでいた。
家族連れ。カップル。
学生の団体。
どこのレーンも埋まっている。


そして、30分位してレーンが1つ空いて。
あたしたちの順番が回ってきた。


「タカとマナちゃんペア。オレとミカペアで勝負だからな。負けた方が今日の夜飯をおごるでいいな?」

「おー。いいよ」

貴広はテツさんの提案に乗った。

「貴広」

「どうした?」

「あたし本当に下手だよ」

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