セックスフレンド
車に乗っている間、あたしたちは何も話さなかった。
車から降りる時も、ボソボソとした声でお礼を言っただけ。

どうして、こんなメールをくれるの?

あたしは、貴広が思うような女じゃないの。

胸が苦しくて涙がこぼれ落ちた。


貴広とはまともに顔を見れない状態が続いた。


そして、金曜日。
瑞希くんは、夜の9時頃家(うち)にきた。


玄関のチャイムが鳴り。
あたしは玄関のドアを開けた。

「いらっしゃい」

「マナ…」

「どうしたの?」

「……」

「……ん……っ」

あたしは瑞希くんと唇を重ねていた。

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