365日。
第2章
あたしのきもち。
あの日からも、凛人は変わらずにあたしの側にいた。
そんな凛人を、あたしは申し訳なく思う。
凛人が笑いかけて来るたびに、ごめんね、って心の中で言う。
凛人の気持ちに応えられなくて、ごめんね……
ある日、不意に思い出したかの様に愛ちゃんがあたしに聞いてきた。
「そーいえばさ、文化祭のあれ、凛人にOK出したの?」
「えっ…?………愛ちゃん、なんで知ってるの?」
愛ちゃん、あの時見てたわけじゃないだろうし。
「…凛人に聞いたの」
愛ちゃんが答える。
「花火大会の後、俺、千尋に告るって、凄く嬉しそうな顔で言ってたの」
愛ちゃんからの言葉に、あたしは口を開けたまま。
「凛人は、そんだけ千尋の事好きなんだよね」
愛ちゃんは、遠くを見ながら言った。