365日。
「は、い…」
市原君はあたしの腕を引っ張ってスタスタと歩いてくから、あたしも着いてくしかなかった。
そして家まで送ってもらう事に。
家の前まで来たから
「あの、ここで大丈夫です。ありがとうございました」
と言う。
市原君はずっと掴んでいたあたしの腕を離し「じゃ、また明日な」と言う。
それからあたしの頭をぽんぽん叩く。
出会ったあの日の放課後と同じ様に、市原君は手をひらひらさせながら帰って行った。